Ukaru.資格試験オンライン講座

建築施工(施工計画・各部工事・積算)

本章は数値の入替えひっかけが核心。仮設(壁つなぎ5m/5.5m・勾配30度)、かぶり厚さ(令79条)、ガス圧接(1.4倍・偏心1/5)、コンクリート時間管理(90/120分)、積算の欠除規定を単管↔枠組などの対比で正確に暗記せよ。

施工計画と法定手続は毎年出題される基幹論点である。建築基準法第15条により、床面積の合計が10㎡を超える建築物を建築する場合、建築主は建築工事届を都道府県知事に届け出なければならず、除却の場合は施工者が建築物除却届を提出する。労働安全衛生法第88条に基づき、高さ31mを超える建築物の建設の仕事は、開始の14日前までに労働基準監督署長へ計画を届け出る。騒音規制法では、くい打機を使用する等の特定建設作業について、作業開始の7日前までに市町村長への届出を要する。道路関係は混同を狙った出題が多く、工事用車両の出入りなど道路の一時的な使用は道路交通法第77条の道路使用許可(警察署長)、足場や仮囲いが継続して道路を占有する場合は道路法第32条の道路占用許可(道路管理者)と、許可権者を対で覚える。工程管理では、バーチャート工程表は作業の開始・終了時期が視覚的に分かりやすい反面、作業相互の関連が把握しにくく、ネットワーク工程表はクリティカルパスにより重点管理すべき作業経路を明確にできる点が問われる。

仮設工事は労働安全衛生規則の数値が頻出である。単管足場の建地間隔はけた行方向1.85m以下・はり間方向1.5m以下、建地間の積載荷重は400kgを限度とし、壁つなぎは垂直方向5m以下・水平方向5.5m以下の間隔で設ける。枠組足場(高さ5m以上)の壁つなぎは垂直方向9m以下・水平方向8m以下である。高さ2m以上の作業場所には作業床を設け、幅40cm以上、床材間の隙間3cm以下、床材と建地との隙間12cm未満とする。墜落防止措置として、単管足場では高さ85cm以上の手すりと中桟(35cm以上50cm以下)を設け、枠組足場では交さ筋かいに加え下桟または幅木等を設ける。架設通路(登り桟橋)の勾配は30度以下とし、15度を超える場合は踏桟その他の滑止めを設け、高さ8m以上の登り桟橋には7m以内ごとに踊場を設ける(同規則第552条)。数値の入替え(5mと5.5m、9mと8m、30度と40度など)がひっかけの定番であるため、単管と枠組の対比で正確に記憶することが得点に直結する。

土工事では山留めと地盤の破壊現象が要注意である。ヒービングは軟弱な粘性土地盤の根切りにおいて、山留め壁背面の土が回り込んで根切り底面が膨れ上がる現象であり、ボイリングは地下水位の高い砂質地盤において、上向きの浸透流により砂が沸騰したように吹き上がる現象である。盤ぶくれは難透水層の下にある被圧地下水により根切り底面が持ち上がる現象で、いずれも「地盤の種類との対応」を入れ替えるひっかけが定番である。埋戻しには水締めのしやすい透水性のよい山砂等を用い、厚さ30cm程度ごとにランマー等で締め固める。場所打ちコンクリート杭は3工法の対比が頻出で、アースドリル工法はベントナイト等の安定液で孔壁を保護し、オールケーシング工法はケーシングチューブを揺動圧入してハンマーグラブで掘削し、リバースサーキュレーション工法は孔内水位を地下水位より2m以上高く保って孔壁を保護する。いずれの工法でも、コンクリートの打込みに先立ち孔底のスライムを除去しなければならない。

鉄筋工事では、かぶり厚さ(建築基準法施行令第79条)の最小値が最頻出である。耐力壁以外の壁・床は2cm以上、耐力壁・柱・梁は3cm以上、直接土に接する壁・柱・床・梁・布基礎の立上り部分は4cm以上、基礎(布基礎の立上り部分を除く)は捨てコンクリートの部分を除いて6cm以上とする。かぶり厚さに捨てコンクリートの厚さを含めない点はひっかけの定番である。ガス圧接継手は数値問題の宝庫で、圧接部のふくらみの直径は鉄筋径(径が異なる場合は細い方の径)の1.4倍以上、ふくらみの長さは1.1倍以上、圧接面のずれは鉄筋径の1/4以下、鉄筋中心軸の偏心量は鉄筋径の1/5以下とする。径の差が7mmを超える鉄筋どうしは原則として圧接してはならない。圧接端面は直角かつ平滑に仕上げ、降雨・強風時は防風等の措置を講じない限り作業を中止する。重ね継手は応力の小さい位置に設け、隣り合う継手の位置は相互にずらして設けることも併せて押さえておく。

型枠・コンクリート工事はJASS5(建築工事標準仕様書・同解説 鉄筋コンクリート工事)の数値管理が中心である。基礎・梁側・柱・壁のせき板は、計画供用期間の級が短期・標準の場合、コンクリートの圧縮強度が5N/mm²以上に達すれば取り外すことができる。型枠支保工に用いるパイプサポートは3本以上継いで用いてはならず、継ぐ場合は4以上のボルト又は専用の金具を用い、高さ3.5mを超えるときは高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設ける(労働安全衛生規則第242条)。コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温25℃未満で120分、25℃以上で90分とし、打重ね時間間隔の限度は25℃未満で150分、25℃以上で120分である。棒形振動機は挿入間隔60cm以下とし、先端を先に打ち込んだ層に届かせ、1箇所5〜15秒程度加振して穴が残らないよう徐々に引き抜く。湿潤養生の期間は、普通ポルトランドセメントで5日以上(短期・標準)、早強ポルトランドセメントで3日以上である。梁・スラブの鉛直打継ぎ位置はスパンの中央又は端から1/4付近、柱・壁の水平打継ぎはスラブ・梁・基礎の上端に設ける。

鉄骨工事では高力ボルト摩擦接合と溶接の管理値を押さえる。摩擦面はすべり係数0.45以上を確保できるよう自然発生した赤錆状態またはブラスト処理とし、ボルト孔径は公称軸径が27mm未満の場合、公称軸径に2mmを加えた値とする。締付けは1次締め→マーキング→本締めの順で行い、トルシア形高力ボルトはピンテールの破断により締付け完了を確認する。共回り・軸回りが生じたボルトは新しいものに交換し、再使用してはならない。溶接は気温が-5℃を下回る場合は行わず、-5℃〜5℃の場合は接合部より100mmの範囲を加熱すれば施工できる(JASS6)。柱脚のアンカーボルトはナットの上にねじ山を3山以上出す。仕上げ工事では、アスファルト防水のルーフィングは水下側から水上側へ張り進め、重ね幅は100mm以上、出隅・入隅は平場の張付けに先立ち増張りする。シーリング工事のワーキングジョイントはバックアップ材等により2面接着とする。タイルの密着張り(ヴィブラート工法)は上部から下部へ1段おきに張り付けた後、その間を埋めるように張る。塗装工事は気温5℃以下、湿度85%以上のときは原則として施工しない。

積算は建築数量積算基準の約束事を問う出題である。数量には、設計図書の寸法に基づく設計数量、仮設や土工など施工計画に基づき算出する計画数量、施工上やむを得ない損耗(ロス)を含む所要数量の3種類があり、鉄筋・鉄骨・木材などは所要数量で扱う。所要数量の割増は鉄筋4%、形鋼・鋼管及び平鋼5%が代表値である。コンクリートの数量算出では、鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除はないものとする一方、鉄骨によるコンクリートの欠除は鉄骨の設計数量を7.85t/m³で体積に換算して差し引く。型枠や仕上げの数量では、窓・出入口等の開口部による欠除は原則として内法寸法で差し引くが、1箇所当たり0.5m²以下の開口部は欠除がないものとして扱う。根切りの数量は、基礎等の底面の面積に作業上必要な余幅を加えて計算する。「差し引くもの・差し引かないもの」の区別がそのまま正誤問題になるため、鉄筋は引かない・鉄骨は引く・0.5m²以下の開口は引かない、と対で整理しておくことが確実な得点源になる。

この章の問題から3問

労働安全衛生規則上、仮設の架設通路(登り桟橋)の勾配は、原則として40度以下としなければならない。

正解 ×(誤り)

誤り。労働安全衛生規則第552条により、架設通路の勾配は原則30度以下(階段を設けたもの又は高さが2m未満で丈夫な手掛を設けたものを除く)。「40度」は数値入替えのひっかけ。なお勾配が15度を超えるものには踏桟その他の滑止めを設け、高さ8m以上の登り桟橋には7m以内ごとに踊場を設ける。

鉄筋のガス圧接継手において、圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径(径が異なる場合は細い方の径)の1.4倍以上としなければならない。

正解 ○(正しい)

正しい。JASS5及び公共建築工事標準仕様書により、圧接部のふくらみの直径は鉄筋径(異径間の場合は細い方)の1.4倍以上、ふくらみの長さは1.1倍以上とする。あわせて圧接面のずれは鉄筋径の1/4以下、鉄筋中心軸の偏心量は1/5以下。1.4倍(直径)と1.1倍(長さ)の入替えが定番のひっかけ。

コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温が25℃以上の場合、120分とする。

正解 ×(誤り)

誤り。JASS5により、練混ぜから打込み終了までの時間の限度は外気温25℃未満で120分、25℃以上で90分。気温が高いほど凝結が早いため時間は短くなる。打重ね時間間隔の限度(25℃未満150分・25℃以上120分)との混同を狙ったひっかけに注意。

この章の残り12問を解く

登録不要 ・ 採点と解説はその場 ・ 進捗は端末に保存

二級建築士(学科)の他の章

本ページの講義ノートと問題は、各試験の出題範囲に基づきAIが作成し、法令・基準に照らして別のAIレンズで敵対的に検証したものです(検証プロセス)。法改正等で誤りが見つかった場合は随時修正します。合格を保証するものではありません。